総在庁(読み)ソウザイチョウ

デジタル大辞泉 「総在庁」の意味・読み・例文・類語

そう‐ざいちょう〔‐ザイチヤウ〕【総在庁】

諸大寺で、法会の際、総法務の下にあって衆僧引率・指揮する職。また、その僧。

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精選版 日本国語大辞典 「総在庁」の意味・読み・例文・類語

そう‐ざいちょう‥ザイチャウ【総在庁】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。諸大寺に僧事をつかさどるため僧綱所に設置された僧職
    1. [初出の実例]「威儀師静算来談云、去十五日、依院宣、被総在庁了」(出典中右記‐天永二年(1111)正月一八日)
    2. 「そうさいちゃうまいりて、ほそんいしいしこしらへまいらする」(出典:御湯殿上日記‐延徳二年(1490)四月二五日)

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世界大百科事典(旧版)内の総在庁の言及

【在庁官人】より

…下総の千葉氏,相模の三浦氏,武蔵の畠山・秩父・河越諸氏,あるいは伊豆の北条氏などはその例である。ちなみに在庁なる用語にはこうした国衙官人の指称とは別に,諸大寺で僧侶の事務をつかさどる者を称することもあり,ことにその長を惣在庁といった。【関 幸彦】。…

※「総在庁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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