愚問雑記(読み)ぐもんざっき

改訂新版 世界大百科事典 「愚問雑記」の意味・わかりやすい解説

愚問雑記 (ぐもんざっき)

神楽歌(かぐらうた)および催馬楽(さいばら)の語句についての注釈書。江戸前期の歌学者下河辺長流著。神前で奏された楽舞にともない唱和された神楽歌,また雅楽風に編曲された民謡ともいうべき催馬楽の語句注釈書としては,前代の一条兼良の《梁塵愚案抄》があるが,本書はそれにつぐもので,契沖や賀茂真淵研究の先駆的位置におかれる。原本は京都,賀茂別雷神社蔵。《契沖全集》付巻《長流全集》所収。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 純一 鎌田

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android