精選版 日本国語大辞典 「愛敬歯」の意味・読み・例文・類語 あいきょう‐ばアイキャウ‥【愛敬歯】 〘 名詞 〙① 顔つきや表情に愛らしさを添える歯。八重歯など。[初出の実例]「折節愛嬌歯(アイケウバ)も出して情らしう笑はぬでは無いが」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉三〇)② 特に女性がお歯黒をつけたあとで、上の二本の前歯だけお歯黒を落して白くすること。また、その歯。江戸時代、文化年間(一八〇四‐一八)頃流行した。[初出の実例]「鉄漿(おはぐろ)をつけたあとで、上歯二枚をわざわざ磨きおとして、真白にしたるは、愛敬歯(アイキャウバ)とか号(なづ)けて、此連の流行なり」(出典:滑稽本・四十八癖(1812‐18)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例