精選版 日本国語大辞典 「愛染講」の意味・読み・例文・類語 あいぜん‐こう【愛染講】 〘 名詞 〙① 仏語。愛染明王の功徳を講讚し、息災と得福を祈願するために行なう法会。[初出の実例]「今日浄蓮花院愛染講、御台御頭役也」(出典:建内記‐嘉吉元年(1441)六月一日)② 近世、大坂藍商仲間の同業組合。四天王寺愛染明王が藍染に音通するところから、染物業者の崇敬祈願するところとなったのに始まる。[初出の実例]「大坂表買人之者とも、〈略〉此度永代愛染講与唱、万事為なすべき様」(出典:絵具染料商工史‐寛政一一年(1799)九月・永代愛染講連印帳) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の愛染講の言及 【愛染明王】より …庶民の愛染参りが盛んとなり愛染明王のお札は傷によく効くと考えられた。愛染参りはとくに四天王寺勝鬘院の愛染堂が有名で,愛染が藍染に通ずることから大坂の藍商仲間で愛染講が結成され,正月元日,旧6月1日に参詣した。【和多 秀乗】。… ※「愛染講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by