感受性菌(読み)かんじゅせいきん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「感受性菌」の意味・わかりやすい解説

感受性菌
かんじゅせいきん

化学薬剤抗生物質などの医薬品、農薬バクテリオファージなどによって発育阻止および殺菌溶菌を受けやすい細菌糸状菌のこと。耐性菌対語近年、抗生物質剤などの乱用や長期投与あるいは特定の農薬の連用によって、これらの薬剤に対して耐性あるいは抵抗性を有する病原菌が増加している。このような耐性をもった病原菌を耐性菌というが、感受性菌は人為的な選抜を受けず、以前から自然界に分布していた正常な病原菌ということができる。

[梶原敏宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android