感田神社(読み)かんだじんじや

日本歴史地名大系 「感田神社」の解説

感田神社
かんだじんじや

[現在地名]貝塚市中

天照大神・素盞嗚尊・菅原道真を祀る旧郷社。古くは四囲に濠をめぐらせた神社であった。「かんでん神社」とも神田瓦かんだかわら大明神とも称されたが、通称は貝塚宮。

明和三年(一七六六)当社は神祇管領吉田兼雄より大明神の宗源宣旨を得た(「宗源宣旨」社蔵文書)。これをうけて社僧恵覚は感田社頭来歴(同文書)を作成した。それによると往古は貝塚寺内町には神祠がなく町民は近邑の神社に参詣していたが、寺内の氏神祭祀の必要を感じ、字神田かんだ天台宗宗福そうふく寺住僧円海に託し、同寺境内に陶製の小祠を造り、近邑神祠の祭神を勧請したという。これにより神田瓦明神とよばれるようになり、神役は寺内町の年寄が「神殿こうどの」と称して年番に勤仕していた。宗福寺は天正一五年(一五八七)開基と伝え、慶安元年(一六四八)社殿造営のときその社僧となり神役を勤仕したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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