愴然(読み)そうぜん

精選版 日本国語大辞典 「愴然」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぜん サウ‥【愴然】

〘形動タリ〙 いたみ悲しむさま。愴愴
養生訓(1713)一「人の命のみじかきをおもへば、ひとり愴然としてなんだ下れり」 〔戦国策‐趙策・襄子〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「愴然」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぜん〔サウ‐〕【×愴然】

[ト・タル][文][形動タリ]悲しみに心をいためるさま。
艦上に黙して立つ人をして、―として涙あらしむ」〈独歩愛弟通信

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「愴然」の読み・字形・画数・意味

【愴然】そう(さう)ぜん

いたみ悲しむさま。漢・陳琳〔呉の将校部曲に檄する文〕(泰)・(孝)の門は、辜(つみ)無くして戮(りく)(死刑)を被り、離して林沒(いんぼつ)す。之れを言へば愴然を爲すべし。

字通「愴」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android