日本歴史地名大系 「慈明院」の解説 慈明院じみよういん 岐阜県:山県郡高富町西深瀬村慈明院[現在地名]高富町西深瀬字宮本(みやもと)の山の麓にある。神宮山と号し、天台宗、本尊は阿弥陀如来。貞享三年(一六八六)の慈明院由緒覚(永井文書)によれば、貞治二年(一三六三)永井吉阿弥(定信)が田畑五段五畝を寄進して創建したという。はじめは神宮山慈明院と称したが、文明年中(一四六九―八七)天台興国大円禅寺慈明院の称号を与えられた。寺蔵の大円寺寄進証文集は応永七年(一四〇〇)から天文一五年(一五四六)の寺領寄進状を集めたもので、応永七年二月一三日には永井吉阿弥が「西淡(あわら)」の一段を寄進している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報