家庭医学館 の解説
まんせいふくびくうえんのきんねんのけいこう【慢性副鼻腔炎の近年の傾向】
しかし、食生活が豊かになったうえ(高たんぱく食)、抗生物質の発達や医療の普及によって、重症の副鼻腔炎は減少してきました。
一方、アレルギーが関与している副鼻腔炎が増えたことが近年の特徴です。
慢性副鼻腔炎の人のなかで、ぜんそくやアトピーにかかったことがあったり、アレルギー性鼻炎を合併している人は、成人で約2割、小児では半数以上にのぼります。
アレルギーをともなう人の治療には、抗アレルギー薬を併用しますが、こういう人は粘膜(ねんまく)がむくみやすい(状に変化しやすい)体質のため、アレルギーのない人と比較すると、症状の改善が劣ります。