慶長日件録(読み)けいちょうにっけんろく

改訂新版 世界大百科事典 「慶長日件録」の意味・わかりやすい解説

慶長日件録 (けいちょうにっけんろく)

舟橋秀賢日記。近世初期の宮廷内の行事,公家社会の漢学講習の状況,政権移動期の公武の人々の動き,京都の町の状況などを知る好史料である。慶長8(1603),9,10,18年は自筆本が現存し,慶長5-13,15,16,18年の一部(江戸期の写本)が尊経閣文庫に,またその影写本東京大学史料編纂所にある。刊本は《日本古典全集》,《史料纂集》所収
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慶長日件録」の意味・わかりやすい解説

慶長日件録
けいちょうにっけんろく

公家儒学者舟橋秀賢の日記。3巻。慶長5 (1600) ,同8~12,同 15,同 16,同 18年の各年度が現存する。主として宮廷内の記事であるが,徳川家康の駿府政権を知るうえでも有効である。原史料には紙背文書があり興味深い。『日本古典全集』所収。

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