懸腕(読み)ケンワン

精選版 日本国語大辞典 「懸腕」の意味・読み・例文・類語

けん‐わん【懸腕】

  1. 〘 名詞 〙けんわんちょくひつ(懸腕直筆)」の略。
    1. [初出の実例]「懸腕は腕をあげて中にかく也。是大字をかく法也」(出典:和俗童子訓(1710)四)
    2. [その他の文献]〔古今法書苑‐法五・腕法〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「懸腕」の読み・字形・画数・意味

【懸腕】けんわん

運筆の法。腕をのばし、筆を垂直に立てて書く。唐・韓方明〔授筆要説〕夫(そ)れ筆を把るに五種り。~第四、握管。捻して管を掌中に握り、懸腕して肘を以て力を助けて之れを書す。或いは云ふ、よりると。~後、王虔、此の法を用ふ。

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