戍卒(読み)ジュソツ

精選版 日本国語大辞典 「戍卒」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐そつ【戍卒】

  1. 〘 名詞 〙 国境や要害などを守る兵卒。戍兵(じゅへい)
    1. [初出の実例]「常に故兵が、来て陣をとる処ぢゃ故に、いつも、戍卒を置て、まもらしむるぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)三)
    2. [その他の文献]〔史記‐三王世家〕

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普及版 字通 「戍卒」の読み・字形・画数・意味

【戍卒】じゆそつ

辺境の守備の兵。漢・賈誼〔過秦論、下〕然れども陳は戍卒散亂の衆數百を以て、臂(ひぢ)を奮ひて大呼し、弓戟(きゆうげき)の兵~を用ひずして、天下行す。~是(ここ)に于(おい)て、~侯竝びる。

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世界大百科事典(旧版)内の戍卒の言及

【賦役】より

…ただし具体的な内容や賦課方式については,王朝によって差異があるので,以下いくつかの王朝について略説するが,全体としてみるなら,実労働の負担から代納とくに金銭によるそれへの移行が大勢である。 漢代の徭役は,該当年齢期間33年の間に,兵役たる戍卒(じゆそつ)とその他の力役を併せて,2年間服役することになっており,別に更卒という役があって,漢初には数年ごとに5ヵ月間服役した。これは武帝のときに毎年1ヵ月と改められ,同時に戍卒と力役は更賦300銭を納めることによって免除されることもあった。…

※「戍卒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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