成人T細胞白血病ウイルス(読み)セイジンティーサイボウハッケツビョウウイルス

デジタル大辞泉 の解説

せいじんティーさいぼう‐はっけつびょうウイルス〔セイジン‐サイバウハクケツビヤウ‐〕【成人T細胞白血病ウイルス】

ヒトリンパ球に感染し、成人T細胞白血病HAMの原因となるレトロウイルス授乳で母から子へ、性行為で男性から女性に感染する。ヒトT細胞白血病ウイルスHTLV)と同義にも用いる。ヒトT細胞白血病ウイルス1型。HTLV-1(Human T-cell leukemia virus type 1)。
[補説]日本の南西部やカリブ海沿岸、南米。アフリカ中央部などに感染者が多い。潜伏期間は成人T細胞白血病(ATL)で数十年、HAMで数年。生涯発症率はATLで約5パーセント、HAMで約0.25パーセントとされる。

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共同通信ニュース用語解説 の解説

成人T細胞白血病ウイルス(HTLV1)

血液などに含まれる白血球仲間Tリンパ球に感染し、白血病の一種「成人T細胞白血病(ATL)」などを引き起こすウイルス。主に、母乳による母子間や性交渉でうつり、国内で100万人以上が感染しているとみられる。感染してもほとんどの人は症状が出ないが、5%程度が成人T細胞白血病に、0・25%程度が歩行障害などを伴うHTLV1関連脊髄症になるとされる。

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