成尋阿闍梨母(読み)じょうじんあじゃりのはは

精選版 日本国語大辞典 「成尋阿闍梨母」の意味・読み・例文・類語

じょうじんあじゃり‐の‐はは ジャウジン‥【成尋阿闍梨母】

平安後期の歌人。入宋した成尋の母。成尋が入宋したとき八〇余歳であった。その別離の悲しみとひたむきな母の愛情を切々と記した、治暦三年(一〇六七)から延久五年(一〇七三)にわたる日記ともいうべき家集成尋阿闍梨母集」二巻がある。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「成尋阿闍梨母」の解説

成尋阿闍梨母 じょうじんあじゃりの-はは

988ごろ-? 平安時代中期の歌人。
永延2年ごろの生まれ。源俊賢(としかた)の娘。藤原実方(さねかた)の子と結婚し,成尋ら2子を生む。延久3年からかきはじめた日記的な家集「成尋阿闍梨母集」には,宋(そう)(中国)にわたる成尋をおもう母親の哀切な心情があふれている。5年(1073)5月でおわっているので,まもなく没したか。
格言など】高き賤しきも母の子を思う志は,父に異るものなり(成尋入宋の際のことば)

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