成島八幡神社(読み)なるしまはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「成島八幡神社」の解説

成島八幡神社
なるしまはちまんじんじや

[現在地名]米沢市広幡町成島

石切いしきり(四五七・一メートル)の東麓、鬼面おもの川西岸に鎮座。社伝によれば宝亀八年(七七七)の創立。大同二年(八〇七)征夷大将軍坂上田村麻呂が再建。寛治元年(一〇八七)源義家が出羽の清原一族征討に際し、戦勝祈願したという。平安時代に成立した成島庄は、当社を中心とした地に成立したと推定される。鎌倉時代に成島庄を含む置賜おきたま郡一帯を領した地頭長井氏は当社を崇敬、正安二年(一三〇〇)宗秀が宝殿ほかを、貞和四年(一三四八)には時春が宝殿一宇を修理している。長井氏を滅ぼし当地を領した伊達氏も宗遠が永徳三年(一三八三)拝殿建立、明徳元年(一三九〇)には政宗が神殿を造立している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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