成松(読み)なりまつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「成松」の意味・わかりやすい解説

成松
なりまつ

兵庫県中東部,丹波市中西部の旧町域。 1955年4村との合体により氷上町となり,2004年5町との合体により丹波市となった。加古川の上流佐治川と葛野 (かどの) 川の合流地点にあり,鉄道開通以前は加古川水運の河港,物資の集散地として知られた。鎌倉時代から市が立ち,江戸時代は3と8の日,月6回の市立 (いちだち) で繁栄間口が狭く,奥行のある切妻型の民家に当時の面影が残る。

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世界大百科事典(旧版)内の成松の言及

【氷上[町]】より

…南東端をJR福知山線が走り,石生(いそう)駅付近の水分(みわかれ)橋は由良川と加古川の分水界にあたる。中心地の成松は中世から加古川水運の河港,市場町として発達した。稲作を中心に酪農,養鶏,園芸なども加えた農業が行われている。…

※「成松」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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