成行注文(読み)なりゆきちゅうもん

精選版 日本国語大辞典 「成行注文」の意味・読み・例文・類語

なりゆき‐ちゅうもん【成行注文】

  1. 〘 名詞 〙 取引市場で、銘柄数量だけ指定して売買値段を決めないで、その時々の相場で売買するようにする注文方法。〔商業経済辞典(1938)〕

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百科事典マイペディア 「成行注文」の意味・わかりやすい解説

成行注文【なりゆきちゅうもん】

証券売買等においてあらかじめ銘柄と数量だけを指定して,価格は相場の成行にまかせる委託注文の方法。指値(さしね)注文に比して取引は成立しやすいが,予期しない価格に決まることもある。

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知恵蔵 「成行注文」の解説

成り行き注文

株式の注文に際し、価格を指定せず市場の実勢での取引を指定するのが成り行き注文。売買価格を指定するのが指し値注文。成り行き注文は指し値注文に優先するため売買が成立する可能性は高いが、必ずしも想定した価格で売買できるとは限らない。一方、指し値注文は、同じ価格の反対注文がないと成立しない。

(熊井泰明 証券アナリスト / 2007年)

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投資信託の用語集 「成行注文」の解説

成行注文


売買価格を指定しないで、銘柄、数量のみを指定して取引する形態のこと。指値注文より約定しやすいが、想定よりも高い値段で買付けることになったり、低い値段で売却することになる可能性もある。

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世界大百科事典(旧版)内の成行注文の言及

【株式投資】より

…売買単位は現在は基本的に1000株である(500円額面の株式は100株であるなどの例外も多少ある)。売買の注文の出し方には,〈何円で〉と値段を指定する指値(さしね)注文と,値段は指定せず何円であってもよいとする成行(なりゆき)注文とがある。それぞれの買い方(売り方)を指値買い(売り),成行買い(売り)という。…

※「成行注文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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