我儕(読み)ワナミ

デジタル大辞泉 「我儕」の意味・読み・例文・類語

わ‐なみ【我×儕/××儕】

[代]一人称人代名詞。対等の者に対して、自身をいう語。
「―六十に及ぶけふまで」〈読・弓張月・続〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「我儕」の意味・読み・例文・類語

わ‐なみ【我儕・吾儕】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「なみ(儕)」は輩の意 )
  2. 自称。対等の相手に対して自身をいう場合に用いる。
    1. [初出の実例]「吾儕(ワナミ)(〈別訓〉わきみ)の小人は所謂、諸を其の懐(ふところ)に取りて与(あた)ふるなりと」(出典:春秋経伝集解保延五年点(1139))
    2. 「吾儕(ワナミ)六十に及ぶけふまで、国の祀(まつり)に与りて、神の慮(こころ)はよくしりぬ」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)続)
  3. 対称。対等、もしくは下位の者に対していう。おまえ。
    1. [初出の実例]「わなみごときの者時の好士に尋ね難じけるは」(出典:俳諧・蠅打(1664)二)

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