我拝師山(読み)がはいしさん

日本歴史地名大系 「我拝師山」の解説

我拝師山
がはいしさん

善通寺吉原よしわら町と善通寺町にまたがる標高四八一・二メートルの山。善通寺の裏から西に向かって五つのビュート群である五岳ごがく山、すなわち香色こうしき(一五三・二メートル)ふでの山(二九六メートル)、我拝師山、なか(四四〇メートル)火上ひあげ(四〇九メートル)が続く。五岳山は宝治三年(一二四九)三月日の讃岐国司庁宣(善通寺文書)の、善通寺領に準じて殺生禁断の地とされた生野いかの郷の四至のうちに「北限善通寺領五嶽山南麓大道」とみえる。空海修行の地と伝え、治暦二年(一〇六六)七月六日の曼荼羅寺善芳解案(東寺百合文書)に「善通寺曼(羅脱)寺南之外門在三倹山、所名宇高色皮志髪山伝也、而件山中大師給入点有験霊地」、また年欠の讃岐国司庁宣案(善通寺文書)によると、五嶽山は「聖跡異他」ため、善通寺の仏供や造寺以外に草木を伐取したり、狩猟することを禁じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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