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戦略攻撃戦力削減条約 せんりゃくこうげきせんりょくさくげんじょうやく

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知恵蔵2015の解説

戦略攻撃戦力削減条約

2002年5月、モスクワを訪問した米国のブッシュ大統領とロシアプーチン大統領は、戦略攻撃兵器の大幅削減に関する条約に調印し、ロシア下院は03年5月にこれを批准した。内容は、米ロ両国はそれぞれが配備する戦略核弾頭数(現在6000発以上)を10年後(2012年末)までに1700〜2200を超えない数にまで削減するというもの。これは1993年に調印されたが米議会が批准していない、第2次戦略兵器削減条約(STARTII)の弾頭保有上限数3000〜3500や、第3次戦略兵器削減交渉(未調印)の2000〜2500をかなり下回る。ただこの合意では、ミサイルなど運搬手段は削減対象となっておらず、また外した弾頭も解体せずに保有することが可能で、従って状況によっては再配備も可能だ。米国は約2400発を保管するとみられている。しかし、ロシアは外した弾頭の保管は経済的に不可能で、事実上、米国の優位を認めたことになる。また、削減のタイムテーブルや相互の検証について、さらに多弾頭ミサイルについては、何の取り決めもない。また3カ月前に相手国に書面通告することで、条約からの脱退もできる。

(袴田茂樹 青山学院大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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