現代外国人名録2016 「ジョンサルストン」の解説
ジョン サルストン
John Edward Sulston
- 職業・肩書
- 遺伝学者 マンチェスター大学科学・倫理・イノベーション研究所会長
- 国籍
- 英国
- 生年月日
- 1942年3月27日
- 出生地
- ファルマー
- 専門
- 線虫, ヒトゲノム
- 学歴
- ケンブリッジ大学ペンブローク・カレッジ〔1963年〕卒,ケンブリッジ大学大学院博士課程修了
- 学位
- Ph.D.(ケンブリッジ大学)〔1966年〕
- 資格
- ロイヤル・ソサエティ会員
- 勲章褒章
- レジオン・ド・ヌール勲章オフィシエ章〔2004年〕
- 受賞
- ノーベル医学生理学賞〔2002年〕,ガードナー国際賞〔1991年・2002年〕,ダーウィン・メダル〔1996年〕,ローゼンスティール賞〔1998年〕,アストゥリアス皇太子賞(学術・技術研究部門)〔2001年〕,スローン賞〔2002年〕,ダン・デービッド賞〔2002年〕
- 経歴
- 1966〜69年米国のソーク研究所を経て、’69年〜2003年ケンブリッジの医学研究会議(MRC)分子生物学研究所に所属。1992年〜2000年遺伝子研究の前線拠点である英国のサンガー研究所の所長を務め、人の全遺伝情報“ヒトゲノム”の解読を指揮する。2007年マンチェスター大学科学・倫理・イノベーション研究所会長。この間、1998年専門の線虫についても全遺伝情報を解読。線虫が成体になるまでの成長過程を遺伝子レベルで解明し、細胞死を制御する鍵となる遺伝子群を発見。これらの遺伝子群が人間にも存在することを突き止める。2002年器官発生と、プログラムされた細胞死(アポトーシス)の遺伝制御を解明したとして、米国分子科学研究所のシドニー・ブレンナー、マサチューセッツ工科大学教授のロバート・ホルビッツとともにノーベル医学生理学賞を受賞。同年英国科学実験講座の講師として来日。共著に「ヒトゲノムのゆくえ」(2002年)がある。ナイト爵位を叙せられる。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報