デジタル大辞泉 「戯ればむ」の意味・読み・例文・類語 ざれ‐ば・む【▽戯ればむ】 [動マ四]1 気がきいている。しゃれている。風流めく。「―・みたるが、まだ造りさしたる所なれば」〈源・東屋〉2 物慣れたようすをする。しゃれたまねをする。「世の中をまだ思ひ知らぬほどよりは、―・みたる方にて」〈源・空蝉〉3 ふざける。たわむれる。「寝汚いぎたなき夜と―・みて、何締しめ笑ふ」〈浮・万金丹・五〉 あざれ‐ば・む【▽戯ればむ】 [動マ四]ふざけているような態度をとる。好色めいたふるまいをする。「例は、かやうに長居して―・みたる気色けしきも見え給はぬを」〈源・夕霧〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「戯ればむ」の意味・読み・例文・類語 ざれ‐ば・む【戯ばむ】 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「ばむ」は接尾語 )① 風流めいている。しゃれた風である。[初出の実例]「世の中をまだ思ひ知らぬ程よりは、されはみたる方にて、あえかにも思ひ惑はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)② ふざける。たわむれる。[初出の実例]「いぎたなき夜とざればみて」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)五) あざれ‐ば・む【戯ばむ】 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「ばむ」は接尾語 ) ふざけた態度をする。なれなれしくふるまう。好色めいたふるまいをする。[初出の実例]「わがいにしへすこしあざればみ、あだなる名を取り給うしおもて起しに、うれしうおぼしわたるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例