戯れ女(読み)タワレメ

デジタル大辞泉 「戯れ女」の意味・読み・例文・類語

たわれ‐め〔たはれ‐〕【戯れ女/遊女】

好色な女。身持ちの悪い女。
蕩子たわれお―の痴情にも近い多くのあわれさを考えたのも」〈藤村新生
あそびめ。うかれめ。遊女ゆうじょ
「浪の上に浮かれて過ぐる―も頼む人には頼まれぬかは」〈六百番歌合・恋下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「戯れ女」の意味・読み・例文・類語

たわれ‐めたはれ‥【戯女・遊女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞で人を楽しませる女。また、売春をする女。うかれめ。
    1. [初出の実例]「艫(とも)取りも小舟も見えずたはれめが声計(ばかり)こそ霧に隠れね」(出典:頼政集(1178‐80頃)上)
  3. 身持の悪い女。浮気な女。うかれめ。
    1. [初出の実例]「中にもこころたくみに、たぐひなき権者をいへば、在原業平、小野小町なるべし。ともにたはれを、たはれめとなりて、ちかひの道にたよりをあはす」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android