戸地村(読み)とじむら

日本歴史地名大系 「戸地村」の解説

戸地村
とじむら

[現在地名]相川町戸地

北は金北きんぽく山に源を発する流長五・七キロの戸地川を境に戸中とちゆう村、南は北狄きたえびす村。集落は海岸沿いにある。慶長五年(一六〇〇)検地帳(戸地区有)に「海府之内登地村」と記され、苅高七八三束の小村。戸地川河口左岸にかきうち地名があり、面積一町五反余。垣ノ内自体の面積では近隣の小川おがわ達者たつしや北狄村各村に比べて広い。「金泉郷土史」によると、当村に六軒釜と俗称される家が六軒あり、平兵衛家と五兵衛家は平兵衛宮(北野宮とも)をもち、文禄二年(一五九三)の創立で、当村でもっとも古い神社。弥右衛門と甚兵衛の両家は四郎左衛門宮(十二権現とも)をもち、元和八年(一六二二)の創立。源兵衛家では源兵衛宮(若宮とも)、武衛門家では不動堂をもつなど家ごとに異なった宮を祭祀していたとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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