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北狄 ホクテキ

世界大百科事典 第2版の解説

ほくてき【北狄 Běi dí】

中国,古代,漢民族が北方の異民族を総称した語。翟(てきてき)ともいう。春秋時代,今の陝西省渭水流域から山西省南部に遊牧し,晋,邢,衛,鄭などの国と争った。赤狄・白狄・長狄の3種10部族の名が伝わる。農耕を営み城壁の中に住むのが漢民族で,狄は戎(じゆう)と同様〈野の民〉であり,都市国家時代の中国には生業,習俗の異なる両者が混在したが,戦国時代になり領域国家が成長するとしだいに姿を消した。夷狄【杉山 正明】

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大辞林 第三版の解説

ほくてき【北狄】

古代中国で、北方の異民族の蔑称。匈奴きようど・鮮卑・突厥とつけつ・契丹きつたん・靺鞨まつかつ・回紇ウイグルなど。 → 東夷とうい南蛮西戎せいじゆう
北方の賊。 「東夷-」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北狄
ほくてき

中国の古代北方異民族の蔑称(べっしょう)。北とも書く。狄は夷狄(いてき)とか戎狄(じゅうてき)とよばれ、異民族をさす語であったが、のち北狄として北方民族の専称となった。その起源は殷(いん)・周時代に活躍した鬼方(きほう)であるとか、あるいはトルコ種の部族だとかいわれる。春秋時代には陝西(せんせい)、山西方面で活躍し、赤狄、白狄、長狄などの諸部族に分かれて中原(ちゅうげん)にも進出した。春秋前期、衛が狄のため滅ぼされ、斉(せい)の桓公(かんこう)がこれを復興した話は名高い。また春秋戦国時代に河北に進出した鮮虞(せんぐ)や中山(ちゅうざん)国は狄のたてた国家といわれる。[宇都木章]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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