佐渡鉱山(読み)サドコウザン

デジタル大辞泉 「佐渡鉱山」の意味・読み・例文・類語

さど‐こうざん〔‐クワウザン〕【佐渡鉱山】

新潟県佐渡相川などにあった金銀鉱山江戸時代には天領として佐渡奉行が置かれ、佐渡金山さどかなやまとよばれた。令和6年(2024)、周辺遺構とともに「佐渡島さど金山」の名称世界遺産文化遺産)に登録

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精選版 日本国語大辞典 「佐渡鉱山」の意味・読み・例文・類語

さど‐こうざん‥クヮウザン【佐渡鉱山】

  1. 新潟県佐渡島にあった金・銀山。平安末期から西三川一帯に砂金産出。天文一一年(一五四二鶴子銀山、慶長六年(一六〇一)相川金山が開発され、江戸時代は幕府管理。明治以後は農商務省大蔵省所管を移し、明治二九年(一八九六民営となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佐渡鉱山」の意味・わかりやすい解説

佐渡鉱山
さどこうざん

新潟県西部,佐渡島佐渡市相川地区にあった鉱山。別称相川鉱山。金,銀を産出。開発は古く,慶長3(1598)年に上杉景勝豊臣秀吉に佐渡の黄金山から運上金を納めた記録がある。慶長5(1600)年に「道遊の割戸」などで採掘され,翌年徳川氏直轄地になってから本格的に開発された。全盛時代は慶長末から寛永中頃にかけてで,年間平均金 100貫,銀 1万貫を採掘したといわれる。これらの金,銀は相川から海上輸送され,相川は島の中心地として発展。1896年三菱合資会社に払い下げられ,1952年に休山,のち一部が再開され,小規模な採掘が行なわれていたが,1989年3月に鉱量枯渇により閉山された。2024年,「佐渡島(さど)の金山」として,世界遺産の文化遺産に登録。

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