戸張八幡神社(読み)とばりはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「戸張八幡神社」の解説

戸張八幡神社
とばりはちまんじんじや

[現在地名]世羅町戸張 瀬戸田

戸張川の右岸山麓に鎮座祭神仲哀天皇神功皇后・応神天皇ほか七柱。旧村社。社伝は慶雲年中(七〇四―七〇八)鞆津とものつ(現福山市)から勧請というが、「世羅郡誌」には宝亀八年(七七七)和気清信・静姫の勧請とあり、天文二〇年(一五五一)新建立の棟札があると記す。「芸藩通志」には同年、毛利元就・隆元の勧請と記すが、すでに嘉禎二年(一二三六)九月二七日の備後国大田庄山中四郷在家目録(高野山文書)斗張とばり分に八幡宮がみえ、天文年間にこの地域は毛利氏の勢力下に入り、同氏により社殿が再建されたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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