世羅町(読み)せらちよう

日本歴史地名大系 「世羅町」の解説

世羅町
せらちよう

面積:一一〇・五九平方キロ

世羅郡の中央部を占め東は甲山こうざん町、西は世羅西町、北は双三ふたみ吉舎きさ町・甲奴こうぬ甲奴町、南は御調みつぎ久井くい町・賀茂郡大和だいわ町に接する。標高四五〇メートル前後の世羅台地にあり、町の南部には甲山盆地が広がるが、全町の約七割を山地が占める。瀬戸内海へ流入する芦田あしだ川・椋梨むくなし川の上流域と、日本海へ流入する美波羅みはら川・馬洗ばせん川の上流域が重なり合って分水嶺を形成し、水の別みずのわかれという地名もみられる。各河川流域の平坦地に集落がある。国道一八四号が町の東北部を手綱たづな川・戸張とばり川に沿って南東から北西へと走り、甲山町より吉舎町へ通じる。

古くからの米作地帯で、利用できる水資源は極限まで利用されて水田化が進んだ。

世羅町
せらちよう

2004年10月1日:世羅郡世羅西町・世羅町・甲山町が合併
【世羅西町】広島県:世羅郡
【世羅町】広島県:世羅郡
【甲山町】広島県:世羅郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世羅町」の意味・わかりやすい解説

世羅〔町〕
せら

広島県中東部,標高 350~450mの世羅台地上にある町。瀬戸内海に流れる芦田川と日本海に流れる江川支流の美波羅川の分水嶺に位置する。 2004年 10月甲山町,世羅町,世羅西町の3町が合併し,新たに世羅町が誕生。町役場の所在地は旧甲山町の西上原。中心集落は旧甲山町の甲山と旧世羅町の本郷とを結ぶ地域で,江戸時代には尾道-三次街道の宿場町として栄えた。甲山には平安~鎌倉時代の荘園大田荘 (おおたのしょう) の盛時をいまに伝える県指定史跡の今高野山龍華寺 (いまこうやさんりゅうげじ) がある。おもな産業は農林畜産業で,米作,野菜・果樹・花卉栽培,肉牛飼育などが行なわれている。旧世羅町の幸水梨は特産。町域東部を JR福塩線が通るほか,国道 184号線,432号線が甲山,本郷付近で交差する。面積 278.14km2。人口 1万5125(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android