扇石村(読み)おうぎいしむら

日本歴史地名大系 「扇石村」の解説

扇石村
おうぎいしむら

[現在地名]檜山郡上ノ国町字扇石

近世から明治初めまで存続した村。木ノ子きのこ村の南に位置し、西は日本海に面する。東部は山地。「津軽一統志」には「扇子石」とみえ、家七軒とある。元禄郷帳に扇石村・滝沢たきざわ村、享保十二年所附にも扇石村・滝沢がみえ、天保郷帳には扇石村のみがみえる。天明六年(一七八六)の「蝦夷拾遺」によれば、戸数一〇余・人口六〇余。「西蝦夷地場所地名等控」によれば家数一三・人数五三。「蝦夷巡覧筆記」には扇谷村とみえ、産物は五月から七月までホソメ、ワカメ採集。「馬あり」とある。扇石からゴロタ浜を一〇間ばかり行くと幅一間余の小川があり、その地を「滝の下」というと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android