手に唾する(読み)てにつばする

故事成語を知る辞典 「手に唾する」の解説

手に唾する

勢い込んでものごとに取りかかることのたとえ。転じて、とてもたやすくできることのたとえ。

[使用例] 彼は即座に引受けた。手に唾するとはこの時の気持であった[松本清張断碑|1954]

[由来] 「太平御覧警備」に引用されている、「九州春秋」という書物に出て来る話から。二世紀の終わりの中国、後漢王朝末期の戦乱の時代。天下を争う群雄たちの一人、こうそんさんという武将は、敵に包囲されてしまいました。このとき、彼は、「戦いが始まった時には『てのひらに唾して決すべし(手に唾をつけて滑らないようにして、一気に勝敗を決してやろう)』と思っていたが、今は形勢が変わった」と言って、兵士たちを休ませ、食糧を備蓄することにした、ということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

1 食肉目クマ科の哺乳類の総称。全般に大形で、がっしりした体格をし、足の裏をかかとまで地面につけて歩く。ヨーロッパ・アジア・北アメリカおよび南アメリカ北部に分布し、ホッキョクグマ・マレーグマなど7種が...

熊の用語解説を読む