手の外科(読み)てのげか(英語表記)hand surgery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手の外科」の意味・わかりやすい解説

手の外科
てのげか
hand surgery

人の手は筋肉,腱,神経血管,骨,関節などの各組織が複雑な構造を示し,精密な運動能力,感覚能力をそなえている。そのため,手の外傷奇形炎症などに対して外科処置を行う場合には,在来の外科や整形外科などは別個に,この部位に対する十分な解剖学的知識と熟練した技術が要求される。手の外科の重要性は第2次世界大戦後,特に強調されるようになった。日本でも,1958年に日本手の外科学会が設立され,年に1度の学術集会がもたれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android