手宮海官所跡(読み)てみやかいかんしよあと

日本歴史地名大系 「手宮海官所跡」の解説

手宮海官所跡
てみやかいかんしよあと

小樽港に臨んで置かれた役所。明治二年(一八六九)一〇月開拓使の島判官が銭函ぜにばこの仮役所に赴任、今後手宮・函館など四ヵ所で運上の納入業務を行うことを決定、これを海官所(現色内三丁目)と称した。その運営は近世の沖ノ口役所と大きく異ならず、船舶の取締(抜荷)と収税(輸出入品税・出入船舶税・旅人税・造船税)であった。北海道西海岸に来航する船舶は福山江差への寄港が不要となり、小樽港を通じて札幌・石狩などの内陸方面と結ばれることからその役割が増大

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む