精選版 日本国語大辞典 「手摺」の意味・読み・例文・類語
て‐すり【手摺】
〘名〙
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初「階子(はしご)の手(テ)すりの際に寄せありし衝たてを」
※俳諧・芭蕉真蹟懐紙‐時節嘸歌仙(1676)「雨や黒茶を染て行覧〈芭蕉〉 消残る手摺の幕の夕日影〈杉風〉」
③ 転じて、人形芝居、または人形遣い。
※浮世草子・当世芝居気質(1777)一「さうかたっては人形がつかはれぬ、きつい下手じゃと手摺(テズリ)からくい立る」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報