手織(読み)テオリ

デジタル大辞泉 「手織」の意味・読み・例文・類語

て‐おり【手織(り)】

動力機械を用いずに、自分の手で織ること。手織りばたで織ること。また、その織物
[類語]織る機織り織り上げる織り成す織り出す織り込む織り交ぜる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手織」の意味・読み・例文・類語

て‐おり【手織】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分で織ること。自宅で織ること。また、その織物。
    1. [初出の実例]「てをりの絹はまぜず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)あて宮)
    2. 「蚊帳は手をりと急がしき」(出典:浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)中)
  3. 機械でなく手で織りあげること。また、その織物。
    1. [初出の実例]「こりゃ手織(テオリ)ね。こんな地の好い着物は今迄縫った事がないわ」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android