織出す(読み)オリダス

デジタル大辞泉 「織出す」の意味・読み・例文・類語

おり‐だ・す【織(り)出す】

[動サ五(四)]
織って作り出す。「鮮やかな模様を―・す」
いくつかの事柄が集まって、ある状況情景を作り出す。
虚誕うそを組み立てて事実を―・すのが探偵手腕だと」〈木下尚江火の柱
織り始める。
[類語]織る織り上げる織り成す織り込む織り交ぜる機織り手織り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「織出す」の意味・読み・例文・類語

おり‐だ・す【織出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 織って布を作る。また、織って紋様などを作り出す。
    1. [初出の実例]「白露のをりたす萩の唐錦鹿のよる着るころもなりけり〈藤原基俊〉」(出典:元永二年七月十三日内大臣忠通歌合(1119))
  3. 織り始める。
  4. ( 比喩的に ) いくつかの事柄がいりまじって、ある情景をつくり出すことにいう。
    1. [初出の実例]「権利の義務の云ふ言葉が梭(おさ)の如く二人が間に行きかふて織り出す議論の花模様」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android