デジタル大辞泉
「打ちまける」の意味・読み・例文・類語
ぶち‐ま・ける【▽打ちまける】
[動カ下一][文]ぶちま・く[カ下二]
1 容器をひっくりかえし、中の物を勢いよくまき散らす。「瓶の塩を食卓に―・ける」
2 それまで押さえていた気持ちなどを、包み隠さずすっかり口に出す。「日ごろの鬱憤を―・ける」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うち‐ま・ける【打まける】
- 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) 中にはいっている物をすべて勢いよく出し散らす。転じて、心に思っていることをすっかり言う。隠さずすべて語り示す。ぶちまける。
- [初出の実例]「彼鮮(あざら)けき魚どもを、椽頬(えんがは)へうち覆(マケ)て」(出典:人情本・清談若緑(19C中)三)
- 「話が、すっかり、打ち撒けられないので困っちゃったんだよ」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉四〇)
打ちまけるの補助注記
この語の「まける」は「播く」「撒く」に由来するものではなく、こぼす、捨てるなどの意の方言「まける」によるか。
ぶち‐ま・ける【打まける】
- 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]ぶちま・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「ぶち」は接頭語 ) - ① 器物をひっくり返して、中の物をすっかり出し散らす。
- [初出の実例]「胴乱一ぱいぶちまけたらば、〈略〉鉄炮を腰にひっさばけて」(出典:雑兵物語(1683頃)上)
- ② 包み隠さずすっかり言う。心底をうちあける。
- [初出の実例]「大きな寝言をぶちまけたな」(出典:歌舞伎・御摂勧進帳(1773)三立)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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