打ち返す(読み)ぶちかえす

精選版 日本国語大辞典 「打ち返す」の意味・読み・例文・類語

ぶち‐かえ・す‥かへす【打返】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 打たれた仕返しに、その人を打つ。先方へ打って返す。うちかえす。
    1. [初出の実例]「食はす拳を請外してはぶち返し、叩合ひ掴合ふ」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)
  3. ( 「ぶち」は接頭語 ) ひっくり返す。くつがえす。
    1. [初出の実例]「花生(はないけ)をぶちけへしたのだ」(出典滑稽本和合人(1823‐44)初)
  4. くり返す。
    1. [初出の実例]「清太郎先刻の憤怒(いかり)やっと鎮まりかけしが、又反覆(ブチカヘ)し」(出典:ありのすさび(1895)〈後藤宙外〉五)

うち‐かや・す【打返】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「かやす」は「かえす」の変化したもの ) =うちかえす(打返)
    1. [初出の実例]「身をうちかやし、うちかやしして、臥して」(出典:四河入海(17C前)一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android