打払い(読み)ウチハライ

デジタル大辞泉 「打払い」の意味・読み・例文・類語

うち‐はらい〔‐はらひ〕【打(ち)払い】

攻撃して、敵を追い払うこと。「異国船打ち払い令」
ちり・ほこりをはたいて取り除く道具はたき。ちりはらい
ちり・ほこりなどを取り除くこと。
「ここかしこ―などしてしばし居たる程に」〈今昔・二九・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打払い」の意味・読み・例文・類語

うち‐はらい‥はらひ【打払・打掃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. うちはらうこと。
    1. (イ) ちり、くず、ほこりなどを除いて清めること。
      1. [初出の実例]「蔀(しとみ)打上げ、此彼(ここかしこ)打掃(うちはらひ)などして」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)
    2. (ロ) じゃまなものを追い払うこと。銃砲などを撃って追い散らすこと。
      1. [初出の実例]「今般異船打払之儀被仰出候も、事を好候筋には無之候得共」(出典:御触書天保集成‐一〇五・文政八年(1825)二月)
  3. ちり、ほこりなどの小さなごみを、たたいたりして除き清めるための道具。ちりはらい。はたき。
    1. [初出の実例]「践祚大嘗会〈略〉又設打払布一条」(出典:延喜式(927)三八)

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