打抜・打貫・撃抜(読み)うちぬく

精選版 日本国語大辞典の解説

うち‐ぬ・く【打抜・打貫・撃抜】

[1] 〘他カ五(四)〙
① 突き刺したり打ち当てたりして穴をあける。厚紙や金属板に型を当てて、その通りに穴をあけるのにもいう。
※今昔(1120頃か)一九「大風吹て〈略〉次々の房共同じく打抜つつ、七つの房を打倒して」
※秘密(1955)〈安岡章太郎〉「板金を打ち抜いたナイフ」
② 銃砲を撃って弾丸で物を貫く。
※近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初「一発の弾丸〈略〉駕籠を打抜(ウチヌキ)しが」
③ (「うち」は接頭語) 境界などを取り除く。また、向こう側に通じるように穴をあける。ぶちぬく。
※里芋の芽と不動の目(1910)〈森鴎外〉「三間打ち抜いて」
④ (「うち」は接頭語) 抜けるようにする。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)三「主君をへつらひ、御腰をうちぬきて、追従軽薄表裡を事とし」
⑤ 徹底的に打つ。最後までやりとおす。「二四時間ストを打ち抜く」
[2] 〘自カ下二〙 馬を走らせ、他の者より先に出る。また、抜け懸けする。
太平記(14C後)八「只三騎打ぬけて四人の敵に相近付く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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