打賃(読み)うちちん

精選版 日本国語大辞典 「打賃」の意味・読み・例文・類語

うち‐ちん【打賃】

〘名〙
① 絹などの布を打って柔らかくする時の工賃
高野山文書‐文安六年(1449)六月日・高野山天野舞童装束注文「一弐百五十文 同面之紺之染賃、一 廿文 同張ちん打ちん共」
両替の際、両替屋に支払う手数料打銭切賃
随筆守貞漫稿(1837‐53)七「兌銭(だせん)を俗にはきりちんと云切賃也。或はうちちんと云。打賃也」
分銅座で分銅改めのときに徴収する量目査定料および極印料。
御触書寛保集成‐三二・寛文五年(1665)三月「覚〈略〉極印うたせ、此定之通打賃出之、用つかふべし」

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デジタル大辞泉 「打賃」の意味・読み・例文・類語

うち‐ちん【打(ち)賃】

絹などの布を打って柔らかくする仕事の工賃。
両替する際に、両替屋に払う手数料。切り賃。

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