払込剰余金(読み)はらいこみじょうよきん

百科事典マイペディア 「払込剰余金」の意味・わかりやすい解説

払込剰余金【はらいこみじょうよきん】

資本剰余金一種で,株式払込剰余金をさす場合が多い。無額面株式発行価額のうち資本に組み入れられない額。通常は発行価額の2分の1を越えない限度で,設立の場合は最低発行価額を越える部分につき同様の限度で設定資本準備金法定準備金)として積み立てなければならない。
→関連項目剰余金

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の払込剰余金の言及

【準備金】より

…資本準備金は,株主の出資の一部または資本に準ずべき性質の剰余金であり,会計理論上の資本剰余金とは必ずしも一致するものではない。すなわち,株式の発行価額中の資本に組み入れない額(払込剰余金),資本減少により減少した資本額が株式の消却または払戻しに要した金額および欠損塡補にあてた金額を超える額(減資差益金),合併により消滅した会社から承継した純資産額がその会社の社員に支払った金額および存続会社の増加した資本額または新設会社の資本額を超える額(合併差益金)であり(商法288条ノ2‐1項),法はこれらが利益の中にまぎれ込んで株主に分配されてしまうのを防ぐとともに,資本とも区別して資本構成に弾力性をもたせている。資本準備金は法律の規定する額が発生すれば当然に,また無制限に積み立てられる。…

※「払込剰余金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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