批把首村(読み)びわくびむら

日本歴史地名大系 「批把首村」の解説

批把首村
びわくびむら

[現在地名]大門町枇杷首びわくび

大門川(庄川)を挟んで大門新町の対岸に位置し、大門橋・俣川またかわ渡で大門新町と結ばれ、渡船場(嘉永元年の全川架橋以後は橋詰)一帯船越ふなごし町といった。「越中旧事記」に「射水郡に批把首といふ有、大門新町、蓮華寺村辺なり、むかし河童の宮の琵琶の首を残したりしか」とある。室町時代に戦乱を逃れてこの地にやってきた琵琶法師が琵琶の首をこの地の宮に奉納したことが地名の由来とされる。正保郷帳に村名がみえ、高二七九石余、田方一五町四反余・畑方三町一反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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