把住(読み)ハジュウ

デジタル大辞泉 「把住」の意味・読み・例文・類語

は‐じゅう〔‐ヂユウ〕【把住】

[名](スル)
とらえとどめおくこと。
窈然ようぜんとして同所に―する趣で嬉しいのである」〈漱石草枕
禅宗で、師が弟子を指導するとき、向上させるために、弟子のもつ誤った考えを打破・否定して、困惑絶望に追いこむこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「把住」の意味・読み・例文・類語

は‐じゅう‥ヂュウ【把住】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はじょう(把定)碧巖録‐七六則・垂示〕
  3. 物事をとらえ、とどめおくこと。
    1. [初出の実例]「其観察せらるるものを意識に把住し」(出典:哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む