投込(読み)なげこみ

精選版 日本国語大辞典 「投込」の意味・読み・例文・類語

なげ‐こみ【投込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 投げて入れること。
    1. [初出の実例]「縄よりも、又菱結(ひしゆい)にからまれて、暗い所へ投込に、悪事は重い差荷ひ、命を棒に振る所」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)二幕)
  3. 生け花で、自然のままの花を一定の形に従わずに、投げ込んだように生けること。投げ入れ。
    1. [初出の実例]「なけ込(こミ)といって生花叱られる」(出典:雑俳・柳多留‐四七(1809))
  4. 無縁仏となった死者本堂での法要をしないですぐに埋めたり、大きい一つの穴へ一度に何体かを埋めたりなど、疎略な埋葬をすること。
    1. [初出の実例]「なげこみの施主はふんごみなどで来る」(出典:雑俳・柳多留‐七(1772))
  5. なげこみでら(投込寺)」の略。
    1. [初出の実例]「わるくそばへ立(だて)をしやがると、投込(ナゲコ)みへほふりこむぞ」(出典:歌舞伎・暫(1714))
  6. 新聞・書籍などにはさみ込む刷り物、広告など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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