精選版 日本国語大辞典 「投込」の意味・読み・例文・類語
なげ‐こみ【投込】
- 〘 名詞 〙
- ① 投げて入れること。
- ② 生け花で、自然のままの花を一定の形に従わずに、投げ込んだように生けること。投げ入れ。
- [初出の実例]「なけ込(こミ)といって生花叱られる」(出典:雑俳・柳多留‐四七(1809))
- ③ 無縁仏となった死者を本堂での法要をしないですぐに埋めたり、大きい一つの穴へ一度に何体かを埋めたりなど、疎略な埋葬をすること。
- [初出の実例]「なげこみの施主はふんごみなどで来る」(出典:雑俳・柳多留‐七(1772))
- ④ 「なげこみでら(投込寺)」の略。
- [初出の実例]「わるくそばへ立(だて)をしやがると、投込(ナゲコ)みへほふりこむぞ」(出典:歌舞伎・暫(1714))
- ⑤ 新聞・書籍などにはさみ込む刷り物、広告など。