百科事典マイペディア 「抗菌グッズ」の意味・わかりやすい解説 抗菌グッズ【こうきんグッズ】 細菌の付着・繁殖を防ぐための加工をした商品。1980年代に,清潔症候群(アライグマ症候群)と呼ばれる若者の出現とともに登場した。洗口液や便座除菌クリーナーなどが代表的なもの。MRSAなどの院内感染や,O-157やサルモネラ菌などによる食中毒が多発してからブームになった。 文房具,台所用品,肌着,日用雑貨,家電製品などから,建材やカーテン,金属に至るまで,あらゆる身の回り用品に抗菌加工されたものが開発され,売られている。抗菌剤には,化学薬品,銅・銀などの金属イオンが利用され,原材料にこれらを混ぜたり,品物の表面に吹き付けたりする。 しかし,これらの効果については,まだ実証されていない。こうした商品が多く世に出,一般に利用される一方で,かえって伝染病が猛威を振るう傾向にあることは皮肉である。→MRSA感染症 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報