折端(読み)おりはし

精選版 日本国語大辞典 「折端」の意味・読み・例文・類語

おり‐はしをり‥【折端】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 連句で、懐紙の各折の表(おもて)、または裏のおわりに書かれる句をいう。ただし、名残(なごり)の折のおわりは挙句(あげく)という。すなわち、歌仙形式なら、表の第六句と、その裏および名残の表の第一二句をいい、百韻形式なら、初折(しょおり)の表の第八句と、その裏および二の表、二の裏、三の表、三の裏、名残の表のそれぞれ第一四句をいうことになるが、普通は初折の表のおわりの句をいうことが多い。おりは。
    1. [初出の実例]「連歌してこの山寺におりはしや見わたす景のうら表よき」(出典:狂歌・徳和歌後万載集(1785)一四)
  3. 時期。おり。
    1. [初出の実例]「この頃おひでも秋風といふ折端(オリハシ)だから、どうぞお百をなんとかいふ所は出来めへか」(出典洒落本・伊賀越増補合羽之龍(1779)八幡地内の段)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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