抜出(読み)ヌキデ

デジタル大辞泉 「抜出」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐で【抜(き)出】

平安時代相撲すまいせち翌日、前日特に成績のよかった者を選抜してさらに取組をさせたこと。また、それに選ばれた者。抜き取り。

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精選版 日本国語大辞典 「抜出」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐で【抜出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安時代、相撲(すまい)の節(せち)の翌日、前日特に成績のよかった者を選抜して、さらに取組みをさせたこと。また、それに選ばれた者。前日勝負の定まらなかった者をあらためて試合させたこともある。抜手。抜取り。
    1. [初出の実例]「抜出二番」(出典:御堂関白記‐寛弘七年(1010)七月二八日)
  3. ぬきでわた(抜出綿)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「綿に似てつめたき雪はぬきて哉〈尹平〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)二)

ばっ‐しゅつ【抜出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひき抜いて出すこと。
    1. [初出の実例]「衆生の処処の貪着お抜出(ハッシュツ)(〈注〉ヌキイタシ)したまふ」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)四)
  3. 抜け出ていること。すぐれていること。〔文明本節用集(室町中)〕 〔後漢書‐荀彧伝〕

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普及版 字通 「抜出」の読み・字形・画数・意味

【抜出】ばつしゆつ

卓出する。

字通「抜」の項目を見る

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