押し出づ(読み)オシイズ

デジタル大辞泉 「押し出づ」の意味・読み・例文・類語

おし‐い・ず〔‐いづ〕【押し出づ】

[動ダ下二]
押して外へ出す。押し出す。
「心安くも対面し給はぬを、これかれ―・でたり」〈東屋
出衣いだしぎぬをする。押しだす。
「あまた小半蔀こはじとみ御簾みすよりも―・でたるほど」〈二三

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精選版 日本国語大辞典 「押し出づ」の意味・読み・例文・類語

おし‐い・ず‥いづ【押出】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
    1. 押して出る。
    2. ( 「おし」は接頭語 ) 出る。
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙
    1. 物を押して出す。押しだす。
      1. [初出の実例]「几帳をしいでて、たいめむし給へば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲中)
    2. 押出衣(おしいだしぎぬ)をする。
      1. [初出の実例]「御簾(みす)うちに、女房、桜の唐衣(からぎぬ)どもくつろかにぬぎたれて〈略〉あまた小半蔀(はじとみ)御簾よりおしいでたる程」(出典枕草子(10C終)二三)

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