押し張る(読み)オシハル

デジタル大辞泉 「押し張る」の意味・読み・例文・類語

おし‐は・る【押し張る】

[動ラ四]
意地を張る。あえて…する。
「―・りてのたまはむことを」〈落窪・四〉
張る」を強めていう語。
すだれ高く―・りて」〈常夏

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押し張る」の意味・読み・例文・類語

おし‐は・る【押張】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. ( 「おし」は接頭語 ) 「張る」を強めていう。
    1. [初出の実例]「昼のやうなる御殿油(おんとのあぶら)ををしはりて、端近く居給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. 意地をはる。おしとおす。
    1. [初出の実例]「おしはりてのたまはんことを、云ひかへすべき上達部(かんだちめ)もおはせず」(出典:落窪物語(10C後)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android