押っ開く(読み)オッピラク

デジタル大辞泉 「押っ開く」の意味・読み・例文・類語

おっ‐ぴら・く【押っ開く】

[動カ五(四)]《「おしひらく」の音変化》
開く」を強めた俗な言い方。
「袖が長過ぎて、襟が―・いて」〈漱石吾輩は猫である
隠したりせずにおおっぴらに行動する。公然と物事をする。
「さりとは花の都の粋方は、―・いた格別な物ぢゃ」〈浮・歌三味線・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「押っ開く」の意味・読み・例文・類語

おっ‐ぴら・く【押開】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
  2. 「おしひらく(押開)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「扨々、きやつが相撲はふしぎなすまふじゃ。やっといふ、おっぴらく」(出典:虎寛本狂言・蚊相撲(室町末‐近世初))
    2. 「孰(いずれ)も日本から連れて来た職工が、押っ開(オッピラ)いた日本流の店頭(みせさき)で」(出典:大英游記(1908)〈杉村楚人冠〉本記)
  3. 隠したり、ためらったりしないで事を行なう。おおっぴらに行動する。
    1. [初出の実例]「抓取の心覚へあればこそ、おっぴらいたるせんさく」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂)

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